今月の主題 定量的細菌検査とその臨床的意義
技術解説
抗菌剤体液中濃度の定量検査法
西園寺 克
1
Katsu SAIONJI
1
1順天堂大学医学部臨床病理学教室
pp.593-600
発行日 1986年6月15日
Published Date 1986/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912976
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抗生物質の体液中濃度測定の目的は,薬物自身の体内動体解析と,TDM(therapeutic drug monitoring)に分けられる.方法論はbioassay,HPLC,non-isotopic immunoassayなどが使われ,bioassayは,薬剤の生物学的活性を,HPLCは薬剤の代謝産物の測定,多剤同時測定に,non-isotopicimmunoassayは,TDMを対象に開発された.STRATUS,EMIT,SLFIA,TDX systemなど各法が臨床応用可能である.体液中の薬剤測定には,目的に応じたサンプリング,測定系の選択が重要である.本稿は方法論の技術的解説を主に,各法の測定経験を記した.
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