技術講座 輸血
輸血検査の自動化
加藤 俊明
1
,
前田 良一
1
,
関口 定美
1
1北海道赤十字血液センター
pp.146-152
発行日 1987年2月1日
Published Date 1987/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203987
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血液型判定の自動化は,1960年代前半ごろから試みられ,McNeilら(1963)1),Sturgeonら(1963)2)によってABO式血液型,Sturgeonら(1965)3)によってRh式血液型判定のそれぞれ自動化が報告されている.その後,多くの研究者によって自動血液型判定装置の開発が進められ,現在ではABO式・Rh式血液型のみならず,不規則性抗体スクリーニング,梅毒抗体,また一部の機種は,HBs抗原・抗体ATLA抗体などを自動的に同時に検査することが可能となった.
国内にはフランス・ロシュのグルパマチック,アメリカのテクニコン,国産のオリンパスの3社の自動血液型判定装置があり,血液センター,病院輸血部に十数台が導入されている.これらの装置は検体のサンプリングから結果の出力,さらにホストコンピュータへのデータ転送までを一貫して管理する.
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