学会印象記 第60回日本感染症学会総会
臨床・基礎両面からの有意義な発表
川上 小夜子
1
1帝京大学病院中検
pp.1118
発行日 1986年9月1日
Published Date 1986/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203855
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新緑の芽吹き始めた4月24,25,26日の3日間,東京,日本都市センターにおいて,藤森一平学会長(川崎市立川崎病院長)のもとで,第60回日本感染症学会総会が開催されました.赤坂という場所がら,学会場周辺は4月29日の天皇在位60周年記念行事や,東京サミットに向けてのゲリラ活動などに対する警備の厳戒態勢が敷かれ,付近の交差点や地下鉄の駅などは警官や機動隊員が多く,物々しい状況下でしたが,会場内では穏やかに研究発表や討議がなされました.
今学会は,ちょうど第60回総会に当たるので,学会理事の斉藤誠先生が「日本感染症学会最近10年の歩み」と題して,1926(昭和元)年に二木謙二博士らによって本学会が発足されて以来の発展の経過を記念講演され,加えて法定伝染病に関する過去の資料も会場内に展示されて,学会員の注目を集めていました.
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