技術講座 病理
臓器別染色1—脳
長嶋 和郎
1
,
諏訪 幸次
1
,
海津 怜子
2
,
森松 義雄
2
1東京大学医学部病理学教室
2東京都神経科学総合研究所臨床病理
pp.906-910
発行日 1985年10月1日
Published Date 1985/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203468
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
臓器別染色法の中で神経系ほど多くの染色法がある臓器はないであろう.中でも常に特殊染色による検索が必要であるのも,神経系の特徴といえよう.多種多様の染色法の中から日常最も有用である点を考慮し,ホルマリン固定・パラフィン包埋切片にて使用される染色法を取り上げる.
すでに多くの人により,また個々の検査室にて確立されている染色法であるが,実際に試みると,しばしば納得のいかない結果になる場合がある.今回,我々は多方面の人々の最近の情報を取り入れ,自ら再度染色を試み,現時点で最も優れ,かつ安定した結果が得られる染色法を選んで紹介する.
Copyright © 1985, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.