技術講座 血清
免疫グロブリン・フラグメント同定法
長縄 謹子
1
1国立東京第二病院臨床検査科
pp.32-36
発行日 1983年12月1日
Published Date 1983/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202945
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免疫グロブリン・フラグメント病(表)とは,免疫グロブリンの構成成分(フラグメント)が病的に血清または尿中に出現する病態であると今村1)は提唱した.このフラグメントの同定法であるイミュノセレクション(immunoselection)法およびその変法は,特殊装置を必要とせずにα鎖病2),γ鎖病3),μ鎖病のheavy chain病(H鎖病)などの診断が容易に可能となるため,欠くことのできない日常検査法と思われる.今回H鎖(Fcフラグメント)を中心に,本法およびその変法について原理,操作法,注意事項について記述する.
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