検査法の基礎理論 なぜこうなるの?
鍍銀染色の反応機構
千馬 正敬
1
1長崎大学熱帯医学研究所病理学部門
pp.16-20
発行日 1983年12月1日
Published Date 1983/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202941
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鍍銀染色はBielschowsky(1904)が創始し,今日までGomori(1937)など多くの改良法が行われてきた1,2).これまで日常染色室にて行われる染色法の中では他の染色法に比べて一般に難しく,技術者の習熟以外によい結果を得ることはできないように思われている.
鍍銀染色における銀塩の反応機構に不明な点があることが指摘されている.このことは,硝酸銀を使用した組織染色はその発現機構が一様でなく,あらゆる化学反応が考えられるために銀反応機構は複雑なものと考えられている.著者は銀塩を使用した染色法の反応機構を紹介するとともに,鍍銀染色における染色過程の反応機構の説明を行った.
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