シリーズ最新医学講座―遺伝子診断 Technology編
DHPLOによるDNAフラグメント解析
大藤 道衛
1
Michiei OHTO
1
1東京テクニカルカレッジ・バイオテクノロジー科
キーワード:
DHPLC
,
Heteroduplex解析
,
SSCP
Keyword:
DHPLC
,
Heteroduplex解析
,
SSCP
pp.1007-1014
発行日 2000年9月15日
Published Date 2000/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904491
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はじめに
Denaturing high performance liquid chromatogra-phy (DHPLC)は,1本鎖および2本鎖DNAの分離1)はもとよりHomoduplexとHeteroduplex DNAの分離にも有効な方法である2).最近ではDHPLCの自動化機器も市販されてきた.
PCRで増幅した正常DNA断片と検体のDNA断片を混合後熱変性し,両者の間にミスマッチを持ったハイブリッド(Heteroduplex)が形成されるか否かを調べることにより変異を高感度に検出する方法がHeteroduplex解析(Heteroduplex Analysis;HA)である.しかし,Heteroduplex DNAの検出には,denaturing gradient gel electophoresis (DGGE)やtemperature gradient gel electrophoresis (TGGE)など煩雑な電気泳動技術が必要である3).この際,Heteroduplexを形成したDNA断片が,変性条件の電気泳動で検出されやすいように40塩基程度のGCクランプを持つプライマーにて増幅する必要があり4),Heteroduplex解析普及の妨げになってきた.
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