おかしな検査データ
インド・ネパール滞在者のふん便中から下痢症の病原菌が4菌種検出される
佐久 一枝
1
1東京都立駒込病院臨床検査科
pp.1013-1015
発行日 1982年11月1日
Published Date 1982/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202630
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従来までは下痢症の原因菌として,検出される菌の大部分は,Salmonella, Shigella, Vibrioであったが,最近では,これらに加えて分離培養法が確立したためCampylobacterの検出率がSalmonellaに次いで高くなった(表1).特に小児の下痢症ではSalmonellaをしのいで検出率の第1位にあげられる(表2).
最近,当院において病原菌が2菌種以上分離された症例を集めて検討したところ,表3に示すように,1980年には164例中10例(6.1%),1981年は204例中12例(5.9%)であった.
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