資料
複数菌種による旅行者下痢症集団発生事例
村上 信子
1
,
大内山 高幸
1
,
河合 輝雄
1
,
坂本 陽一
1
,
寺田 平一
2
,
塚原 洋子
3
,
山口 剛
3
Nobuko MURAKAMI
1
,
Takayuki OHUCHIYAMA
1
,
Teruo KAWAI
1
,
Yohichi SAKAMOTO
1
,
Heiichi TERADA
2
,
Yohko TSUKAHARA
3
,
Tsuyoshi YAMAGUCHI
3
1東京都中野区中野保健所予防課
2東京都中野区中野保健所衛生課
3東京都衛生局公衆衛生部防疫課
pp.642-647
発行日 1982年9月15日
Published Date 1982/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206587
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近年,わが国では海外諸国との国際的交流の頻繁化により海外旅行者が急増し,開発途上国から種々の感染症,特に腸管感染症が持ち込まれる危険性が増大しており,公衆衛生上問題となってきている.
このような輸入腸管感染症としてはコレラ,赤痢,腸チフスなどの検疫・法定伝染病はもちろん重要であるが,病原性大腸菌(特に毒素原性大腸菌),サルモネラ,腸炎ビブリオ,いわゆるNAGビブリオ,カンピロバクターなどによる下痢症も,頻度の上からも前者との鑑別の上からも,ゆるがせにできないことが指摘されている1).
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