トピックス
マイクロカプセル凝集反応
菅原 孝雄
1
1国立予防衛生研究所
pp.753
発行日 1982年8月1日
Published Date 1982/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202568
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免疫血清学的検査法の一つである受身凝集反応には,①ヒトや動物の赤血球を担体とするもの,②生物学的に不活性な粒子を担体とするもの,がある.後者にはポリスチレンラテックス粒子がよく用いられているが,その他にもカオリン,炭素,ベントナイト,コロジオンなどの粒子がある.
最近,赤血球と同じ形態や色調をもつマイクロカプセルの製造が可能になり,これを赤血球の代わりに担体として使用できるようになった.マイクロカプセルは粒子の色,サイズ,比重,膜表面の材質などを,目的に応じて調製できるという特徴がある.
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