技術講座 血清
赤血球凝集反応—寒冷凝集反応とポール・バンネル反応
堀越 晃
1
1東大病院中検
pp.64-65
発行日 1975年1月1日
Published Date 1975/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200685
- 有料閲覧
- 文献概要
赤血球凝集反応にはヒトまたは動物の赤血球と直接反応を起こさせる寒冷凝集反応,ポール・バンネル反応やヒト血清と血球による抗A,抗B凝集素価測定法などがある.また,赤血球を担体として抗原を感作させて間接的に反応を起こさせる間接赤血球凝集反応(受身凝集反応)がある.
ヒトおよび動物の赤血球にも特異的に反応するもの(抗原抗体反応)と,赤血球となんら関係がなく特定の疾患でその赤血球に対して異常に凝集素価が高くなることを利用した診断法があり,後者の場合に非特異的血清反応と呼ばれ,非特異的ではあるが診断的意義を有することから,血清学的診断法として日常検査に応用されている.
Copyright © 1975, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.