技術講座 血液
血液検査のための成分分離法
亀井 喜恵子
1
1日大板橋病院臨床検査科
pp.332-336
発行日 1982年4月1日
Published Date 1982/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202474
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成分分離の目的
血液は無形成分と有形成分から構成されている.無形成分とは血漿(血清)であり,有形成分とは細胞成分,すなわち血球(赤血球,血小板,白血球)である.
血液検査に用いる検体(試料)は検査の目的によって採取方法や分離方法が異なる.例えば血液一般検査には抗凝固剤処理した全血を,凝血学的検査には血漿〜血清を,さらに細胞の機能検査には目的とする血球を単離するという具合いに,それぞれの検査に必要な試料を機能的にも形態的にもできるだけ変化させることなく純粋に分離しなければならない.
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