トピックス
院内感染シンポジウムより
小栗 豊子
1
1順大病院中検
pp.239
発行日 1982年3月1日
Published Date 1982/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202460
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昨年10月,札幌にて第28回日本臨床病理学会総会が開催されたが,その中で院内感染のシンポジウムが行われた.院内感染という用語は臨床細菌学に携わっている人々にとっては,そう目新しいものではない.院内感染の問題がこのように長年にわたって学会シンポジウムに取り上げられる理由は,医療の発達に伴い,増加の一途をたどるcompromised hostに対して,この問題が重要であることによる.
患者の検体を総合的に扱う検査室では,院内感染の監視が可能である.小林は細菌検査のデータより次のような場合には院内感染の可能性があり,検査室として臨床側に通告するとともに,進んで院内感染防止に協力すべきであると述べている.
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