我らのシンボル
3H精神—Veritas vos Liberabi 東京文化医学技術専門学校
pp.245
発行日 1982年3月1日
Published Date 1982/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202462
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本校は永年にわたる女子教育の伝統を持つ東京文化学園を母体としており,昭和27年医学の進歩と医療技術の革新,さらには医療分野での女性の進出を予見し,検査技師を養成する専門の学校として創設されました.
この母体である東京文化学園は創立者森本厚吉と,初代校長新渡戸稲造によって建てられた教育精神を基とし,以来五十数年の今日に至るまでこの精神が脈々と受けつがれてきました.その精神というのは"3H精神"と呼ばれており,Head,Heart,Handの頭文字を指しています.すなわち高い理想に向かって学問の真理を探究する"寛き心"を持ち,学び得た知識を活用できる"働く頭"をつくり,体得した技術を生かす"勤しむ双手"を持つ,新時代を担うにふさわしい女性を育成することを目的として努力をするということです.森本,新渡戸両師はともにクラーク博士の愛弟子であり若人の教育,特に新しい女性教育に理想をもやされてこの学園を始められました.この学園創設当時に建てられた教育精神は正に検査技師の教育理念そのものであるが,福岡良男校長は,検査技師にはもう一つ大切な"H"がある.技師にはヒューマニズムが大切であるからこのHを加えて4H精神で行こう,と言われています.
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