知っておきたい検査機器
真空自動固定包埋装置
西村 宏
1
1関東逓信病院病理学検査科
pp.644-647
発行日 1980年8月1日
Published Date 1980/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202110
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組織標本の作製には切片の薄切に先立って固定,脱水,透徹,包埋の手順を必要とするが,病院の臨床検査材料などのように毎日数多くの検体が提出される場合には,これらの処理を自動化することによって時間と労力とが省かれ,診断結果が早く得られることになる.この目的のために考案されたのが一般に自動包埋機(Automatic Tissue Processor)と言われる装置であって,従来オートテクニコン(米),ヒストキネット(英),サクラロータリー(日)などの商標名で市販され使われてきている.今回はここで国産,外国製それぞれ1機種を取り上げて解説する.国産のものはサクラバキュームロータリーVRX-23(サクラ精機)であり外国製はヒストマティック(Histomatic)Model-166(Fisher Scientific,米国)である.
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