おかしな検査データ
形態学的検査と思考
賀屋 秀男
1
1日本大学付属駿河台病院中央検査部
pp.598-599
発行日 1979年7月1日
Published Date 1979/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201885
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今日の医学が急速の進歩を遂げ,これに付随して臨床検査部門への依存度もその質,量ともにますます増加していることは皆等しく認めているところであろう.また臨床側より伝票という手段によって検査を依頼し,検査室側では依頼された項目についての成績を返送するシステムが採用されていることもごく一般的であると思われる.比較的大きな病院の検査室では化学検査,一般検査,血液検査,血清検査,病理検査,微生物検査などに分かれ,それぞれの伝票を使用していることもごく普遍的であろう.このような状況下で各検査部門の伝票が一つの流れに乗って動いているが,もし臨床医が一つの分野のみに検体を依頼した場合どうなるかを過去の経験に基づいて話しを進めてみたい.
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