知っておきたい検査機器
FIAXTM螢光イムノアッセイシステム
河合 忠
1
1自治医科大学臨床病理学教室
pp.594-597
発行日 1979年7月1日
Published Date 1979/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201884
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特異的血清蛋白の定量には一元放射状免疫拡散法(Single radial immunodiffusion;SRID)が最も広く用いられている.しかし,この方法は分子量の違いにより拡散係数が異なること,自動化ができないことなどの理由のため,溶液内沈降反応を利用した免疫比ろう法(immunonephelometry)が開発されている.免疫比ろう法は多数検体の処理が可能であるが,非免疫学的沈降反応も関与しうるため特異性の面で問題が残されている,そのうえ,地帯現象が起こりやすく,抗原過剰域での反応は全く定量性がない.このような欠点を補うべく考え出されたのが,ここに紹介するFIAXTM螢光イムノアッセイシステム(International Diagnostic Technology,IDT社,米国:日科機扱い)である.
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