コーヒーブレイク
善きサマリア人
O. T.
pp.114
発行日 1979年2月1日
Published Date 1979/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201778
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困ったときに親切な人にめぐり会い,助かったという経験はだれでも持っていると思う.善きサマリア人の話は新約聖書のルカによる福音書の中で,イエスが立法学者の"私の隣り人とはだれのことですか"との質問に対して,たとえをもって語られたものである.
一人の旅人がエルサレムからエリコに通ずる淋しい道路を行く途中,強盗に襲われた.強盗はその人の着物や持物を奪い取ったうえ,半殺しにして逃げ去った.そこへ一人の祭司が通りかかったが,この人を見ると,反対側を通って行ってしまった.次にレビ人が通り,この傷ついた人を見つけたが,やはり避けて反対側を通って行ってしまった.次にサマリア人が通りかかり,この人は傷ついた旅人を見て気の毒に思い,オリーブ油とブドウ酒を用いて傷の手当をしてやり,自分の家畜に乗せ宿屋に連れて行って介抱した.そして翌日,宿屋の主人にお金を渡し,費用が足りなかったら,帰りがけに自分が払うのでと言って宿屋をたった.
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