技術講座 血液
血球鑑別
後藤 清
1
1日大駿河台病院中検
pp.509-512
発行日 1976年7月1日
Published Date 1976/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201101
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血球鑑別は一種の細胞診であると言われている.1枚の標本から,白血球形態,赤血球形態,血小板形態,その他腫瘍細胞の出現など注意深く観察することにより,いろいろな疾患の診断治療に大きな情報源となる.従って,1個の細胞を誤って鑑別したり,見逃した場合には重大な誤診にもつながりうる.それだけに,私たち臨床検査技師は常に形態学を学び正しい知識のもとに,その業務に従事しなければならない.
血球鑑別についての著書は数多くあり詳細については,それらの著書を参照されたい.今回は,ライト・ギムザ染色を基本とした血球鑑別の初歩的な事柄と,初めて塗沫染色標本を観察する場合の注意点などを交えてまとめてみた.
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