1ページの知識 血液
血球鑑別のコツ(4)
大橋 辰哉
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1東大吉利内科
pp.956
発行日 1969年11月15日
Published Date 1969/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906573
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1.赤芽球の分類
前赤芽球については先述した.
前赤芽球から赤芽球になり,それが成熟して赤血球になるのであるが,赤芽球は大きさによって大赤芽球と正赤芽球とに分けられる.直径が10.5μ以上なら大赤芽球,10.5μ以下なら正赤芽球である.ただし実際にあたっては,赤芽球の直径をいちいら計って分類する必要はない.赤血球の平均直径は7.7μであるから,そばの赤血球と比較して判定すればよい.もちろん,このようなやり方では正確とはいえないが,普通はこれで十分である.また著しく小さいものは小赤芽球ということもある.
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