基礎から応用へ
統計学的思考・3
土肥 一郎
1
1中央鉄道病院内科
pp.29-30
発行日 1975年6月1日
Published Date 1975/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200802
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1.測定のレベル
前2回までの検定の論法を振り返ってみると,いずれの場合でも実際に得られた資料についてある式で定義された数値を計算し,同じ条件下にある未知の(そして一般的な)資料において推測される一般的等式が妥当であるかどうかを検定した.P1=P2という仮説が否定できた時P1≠P2あるいはP1<P2ということが主張できるわけで,このように否定したいものとして設定する仮説を帰無仮説と言っている.
さて今回は前回に続いて,ノンパラメトリック検定の技術を解説するが,今回から話を系統的にしていくために,量を測定するレベルについてまず解説する.
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