技術講座 細菌
抗酸菌検査法・2—同定検査
平峰 繁
1
1国立療養所千石荘病院検査科
pp.61-65
発行日 1975年12月1日
Published Date 1975/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200950
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ヒトの結核症から,結核菌に似て非なる抗酸菌がまれに検出されることは古くから知られていたが,近年その数がしだいに増えて関係者の間で関心が高まり,その分類や同定法については,ここ数年の間に急速ともいえる進歩を遂げた.
非定型抗酸菌(atypical mycobacteria略してAMという)は,Runyon1)により1959年に,コロニーの色とか発育速度などでⅠ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅳ群に分類されたが,これはあくまで便宜的なものであり,現在では更に菌種(Species)の分類,同定について,国内をはじめ国際的にも精力的に進められてきている2,3).
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