技術講座 微生物
—step up編—非結核性抗酸菌の遺伝子検査—日常検査で同定できない抗酸菌
大楠 清文
1
1東京医科大学微生物学分野
pp.1390-1396
発行日 2014年12月1日
Published Date 2014/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200035
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Point
●非結核性抗酸菌の新菌種が近年,急増しているので,日常検査で同定できない抗酸菌が増加している.
●非結核性抗酸菌の遺伝子学的な同定に用いる遺伝子として,16S rRNA,hsp65,rpoBが主流である.
●検体から直接,遺伝子を増幅・検出して行う遺伝子検査は,迅速診断のみならず,抗酸菌の分離培養条件(培地や温度)を変更するための有益な情報も提供できる.
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