特集 必修 日常検査の実技
血液
プロトロンビン時間
藤巻 道男
1
1東京医大臨床病理
pp.38
発行日 1975年8月1日
Published Date 1975/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200833
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被検血漿に組織トロンボプラスチンとカルシウムを添加して,その凝固時間を測定する方法である.これに影響を及ぼす因子としては第Ⅰ(フィブリノゲン),第Ⅱ(プロトロンビン),第Ⅴ,第Ⅶ,第Ⅹ因子であり,その異常はこれらの因子の欠乏,機能異常,抗凝血素などによる場合である.臨床上PTの延長する場合は先天性,症候性として肝機能障害,ビタミンK吸収障害,抗凝血薬療法,血栓症(DIC),抗凝血素などである.
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