技術講座 血液
プロトロンビン時間
馬場 百合子
1
1東京医大病院中検
pp.58-60
発行日 1975年11月1日
Published Date 1975/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200923
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1.原理
プロトロンビン(第Ⅱ因子)は十分の組織トロンボプラスチン,第Ⅴ因子,第Ⅶ因子,第Ⅹ因子,カルシウムによりトロンビンに活性化し,フィブリノゲンをフィブリンにする.従って図1に示したごとく,第Ⅰ因子(フィブリノゲン),第Ⅱ因子(プロトロンビン),第Ⅴ因子,第Ⅶ因子,第Ⅹ因子,などの影響を受ける.
これらが外因系の反応系であり,プロトロンビン時間はこれらの凝血因子が低下,欠乏,あるいは質的異常などにより延長する.その他に抗トロンビン,抗組織トロンボプラスチンの存在によっても延長する.
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