技術講座 病理
検体の処理法・12—心臓,血管
深沢 哲雄
1
1東京女子医大第2病理学教室
pp.68-69
発行日 1975年3月1日
Published Date 1975/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200742
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心臓は血液循環の原動力で,ポンプ作用によって血液は血管内を循環する.心・血管疾患の重要性は年々増しており,心疾患だけでも死亡順位の第3位を占めている.
心臓・血管系の組織標本を作製するうえで,疾患により,切り出し,固定,脱水,包埋などの手順が多少違うこともある.この点に注意しながら検体の処理について述べてみたい.心臓・血管系の検索は,解剖材料について行われることが多いので,今回はこれを中心にして述べることにし,生検については簡単にふれておきたい.
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