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エールリッヒとベーリング
高橋 功
pp.42-44
発行日 1954年4月15日
Published Date 1954/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661909546
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現今は世を挙げて抗生物質時代だけれども,それ以前の駆黴療法といえば606号即ちサルバルサンの一人舞台だつた。その606号の発見者たるパウル・エールリッヒは1854年3月14日に生れたのだから本年はその生誕100年に当つているのである(カツト右)。
今ではそうでもないが,今から半世紀前には小児の敵としてジフテリアほど怖れられた病気はなかつた。このジフテリアに対する血清療法を考え出したエミール・フオン・ベーリングは,エールリッヒより1日遅れて生れたので,今年は同じく生誕100年というわけである。(カツト左)
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