ひとこと
海外の検査技師—その教育背景と素質
佐々木 禎一
1
1札幌医大・中検
pp.10-11
発行日 1973年10月1日
Published Date 1973/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200260
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"海外の検査技師はどうですか?"とよく漫然とした質問を受けることがある.これは筆者が過去数年間に10回近く海外に出張し,それを機会に世界各国の病院検査室をかなり数多く見学し,その印象記を幾回かにわたって紹介してきたからであろう.したがって外国の病院検査技師に対する筆者なりのイメージも形づくられてはいる.しかしどの国の場合も限られた時間内でたまたま見学できた病院―それはいずれも各国の代表的病院ではあったが―の印象から描かれたもので,あくまでも寸描に過ぎないかもしれない.そのような立場で私の印象を述べてみたい.
まず一般的に論じて,日本の検査技師のレベルは諸外国の場合に比しまさるとも劣らないと思う.もちろん同じ技師でもその技能に大きな個人差があるが,私はある程度以上のキャリアのあるまじめな日本の検査技師は,世界中どこに出してもけっして恥ずかしくないものと信じている.
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