実習日誌
知識と応用の橋わたし
姉崎 邦子
1,2
1大東医学技術専門学校
2板橋日大病院
pp.32
発行日 1973年4月1日
Published Date 1973/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200114
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はやいもので衛生検査技師養成学校に入学して1年,病院実習開始後9か月という月日が流れた,私の学校では,1年目は学内で講義を受け基礎実習を行ない,2年目は病院実習が行なわれている.卒業まであと2か月足らずになった今,ふり返ってみるとさまざまなことが思い出される.
私が病院実習で最初にまわったのが生理のパートであった.私の学校は,さきに述べたように2年制のため,生理学の講義は2年生になってから行なわれるように組まれていた.そのため,心電図・脳波ということばは知っていても詳しいことは全く知らなかった.したがって,病院で突然,生理のパートにまわされた時は,非常に困った.技師のかたがたも忙しいため初日からは教えてもらえない.それでも心電図を台紙に貼ることなどは手伝わねばならない.でも,心電図を初めて手にした私にとって,どれが標準肢誘導Ⅰ・Ⅱ・Ⅲなのかわからない.そこで,そのつど技師のかたに教えていただきながら整理していたのである.自分で勉強しようと思いテキストを開いてもわけもわからない.生理のパートが終了するころになってやっと理解できたのであった.
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