特集 結核・非結核性抗酸菌症—エキスパートが教える 実臨床に役立つ最新知見
Ⅱ.結核・非結核性抗酸菌症の基礎研究
非結核性抗酸菌に対する免疫応答
佐野 千晶
1
,
多田納 豊
2
,
冨岡 治明
3
1島根大学医学部地域医療支援学
2国際医療福祉大学薬学部薬学科
3安田女子大学教育学部児童教育学科
pp.662-667
発行日 2018年11月1日
Published Date 2018/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200199
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
・virulenceとhost defenseとのせめぎ合いの観点から,非結核性抗酸菌は結核菌よりもvirulenceが弱いにもかかわらず,免疫能がほぼ正常な宿主で感染症となりうる.
・非結核性抗酸菌に対する免疫は,マクロファージとTh1細胞を中心とした細胞性免疫が主体である.
・非結核性抗酸菌は,通性細胞内寄生菌で,マクロファージ殺菌エフェクターに抵抗性である.
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.