技術講座 微生物
糞線虫症を疑った場合の微生物検査
仲宗根 勇
1
1琉球大学医学部付属病院検査部
pp.1292-1296
発行日 2014年11月1日
Published Date 2014/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200008
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
●健常者が糞線虫に感染しても,不顕性感染を示し,何らかの免疫異常時に発症する.世界的には何千万人も感染していると推定される.
●血液や髄液から腸内細菌科の細菌が検出されるヒト免疫不全ウイルス(HIV),白血病などの免疫低下患者では,糞線虫症も検査視野に入れる.
●寒天培地培養法に用いる検査材料は冷蔵保存してはいけない.低温では幼虫が死滅する.
Copyright © 2014, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.