増刊号 超音波×病理 対比アトラス
2章 乳腺
14 乳腺悪性リンパ腫―50歳代女性
森谷 卓也
1
,
山本 裕
2
,
中島 一毅
3
1川崎医科大学病理学2
2川崎医科大学乳腺甲状腺外科学
3川崎医科大学総合外科学
pp.966-967
発行日 2014年9月15日
Published Date 2014/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543104418
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症例の概要
50歳代,女性.右乳房の腫瘤に気づき来院.超音波検査では左5時方向に境界不明瞭で内部エコーが低下したカテゴリー4の充実性腫瘤を認めた→図1.穿刺吸引細胞診では多数の孤立性異型細胞が出現しており→図2,悪性の診断が下され乳房切除術が施行された.病巣は肉眼的に3cmの髄様・充実性軟の腫瘍があり→図3,組織学的には大型異型上皮のびまん性増生からなっていた→図4.細胞相互の接着性が低く,核・細胞質比の増大と核クロマチン増量,核小体の肥大を認め,免疫組織学的にはCD20陽性→図5,CD3陰性で,びまん性大細胞型B細胞リンパ腫と診断された.
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