Laboratory Practice 〈微生物〉
ブドウ球菌に対する“D-テスト”の実際とその意味
馬場 勝
1
1虎の門病院臨床感染症部
pp.169-176
発行日 2014年2月1日
Published Date 2014/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543104181
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はじめに
D-テスト(またはD-zone test)とは,クリンダマイシン(clindamycin,CLDM)の誘導耐性を確認するために行われる検査法の1つである.CLSI(Clinical and Laboratory Standards Institute)のドキュメント“M100-S23”1)では,ブドウ球菌(Staphylococcus spp.),β溶血性連鎖球菌(beta-hemolytic streptococci)および肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)に対してCLDM誘導耐性確認の記載がされている.また,ブドウ球菌に対するCLDM誘導耐性確認の方法として,ディスク拡散法(D-zone testとして紹介されている)と微量液体希釈法が記載がされている.
本稿では,ブドウ球菌に対するCLDM誘導耐性とD-テストの関係について概説する.
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