臨床検査のピットフォール
乳腺の優れた固定法
桑尾 定仁
1
1社会医療法人財団大和会東大和病院病理細胞診断科
pp.395-397
発行日 2013年5月1日
Published Date 2013/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103918
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はじめに
近年,日本人女性における癌の罹患数第1位は乳癌であり,病理検査室で取り扱う乳癌症例も増加しつつある.また,縮小手術の普及により,提出検体は切除マージンの多い乳房全摘(胸筋温存手術)材料から切除マージンの少ない乳房温存手術材料へと質的に変わってきている.切除マージンが少ない分だけ,より正確な取り扱いを要求されてきている.
本稿では,当院で行っている乳腺の固定法について言及し,陥りやすい過信(ピットフォール)について述べる.
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