学会印象記 第44回日本臨床検査自動化学会
「臨床検査の総力結集と医療への新たな貢献」を実感
佐藤 謙一
1
1千葉大学医学部附属病院検査部
pp.154
発行日 2013年2月1日
Published Date 2013/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103853
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日本臨床検査自動化学会第44回大会が,宮島栄治(横浜市立大学医学部臨床検査医学)大会長のもと,「グローバルスタンダード&インテグレーション─臨床検査の総力結集と医療への新たな貢献」をテーマに掲げ,10月11日(木)~13日(土)の日程でパシフィコ横浜にて開催された.大会の核となる一般演題は口演とポスター発表併せて350演題にも上り,四つのシンポジウムが大会テーマを具現化する内容にて企画され,さらに今大会オリジナル企画である「画像検査と検体検査のインテグレーションセミナー」が,四つの臓器(群)別に行われた.また,例年通り,教育講演やランチョンセミナー,機器展示も行われ,機器展示に関しては“ハンズオンセミナー”といった新しい企画もあった.以上のように大会プログラムは大変密度が濃いものであった.
私の今大会参加の第一の目的は,遺伝子検査セクションの一般演題口演であり,職場での協力を得て,3日間にわたって参加することができた.初日は,夕方からの遺伝子・プロテオミクス技術セミナーに参加した.当セミナーの特色として,講演会と実習の2部構成からなることが挙げられる.実習の部では,検査・解析装置の解説を聞きながら実際に操作の体験ができる.2008年から始まったこの実習の部は,今大会新企画の“ハンズオンセミナー”の先駆けといえるかもしれない.
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