臨床検査のピットフォール
心エコー検査と心カテーテル検査の大動脈弁口面積の違いはなぜ起こる
松谷 勇人
1
,
高橋 秀一
1
1天理よろづ相談所病院臨床病理部
pp.1480-1482
発行日 2012年12月1日
Published Date 2012/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103799
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はじめに
大動脈弁狭窄症(aortic stenosis,AS)に対する手術件数は,年々増加傾向にある.ガイドラインで示されているASの手術適応は,高度のASであることが前提であり1),重症度を正確に評価すること,すなわち大動脈弁口面積がその指標となる.
大動脈弁口面積を算出する方法には,心エコー検査とカテーテル検査の二つの手法があり,時に両者の弁口面積が一致しない例をよく経験する.本稿ではその違いがなぜ起こるのかを,計測法の原理に立ち返りそれぞれのピットフォールについて述べる.
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