特集 弁膜症治療はこう変わる!心エコーの読み方から手術適応の見極めまで
識る 大動脈弁狭窄症の重症度評価 圧較差と弁口面積で重症度が食い違う症例での評価法
平田 久美子
1
1大阪教育大学 教育学部養護教育講座臨床医科学
キーワード:
Dobutamine
,
一回拍出量
,
血流速度
,
誤診
,
鑑別診断
,
心拍出量-低性
,
大動脈弁狭窄症
,
重症度指標
,
パルスDoppler心エコー図
,
ストレス心エコー図
,
圧較差
Keyword:
Aortic Valve Stenosis
,
Cardiac Output, Low
,
Diagnostic Errors
,
Blood Flow Velocity
,
Dobutamine
,
Diagnosis, Differential
,
Stroke Volume
,
Severity of Illness Index
,
Echocardiography, Doppler, Pulsed
,
Echocardiography, Stress
pp.37-41
発行日 2019年1月9日
Published Date 2019/1/9
DOI https://doi.org/10.18885/J03097.2019110698
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<Point>1 弁口面積が小さいのに圧較差が小さいという食い違いの頻度が最も高く、その場合は計測値を見直す必要がある。最も多い原因は一回拍出量(stroke volume:SV)の過小評価である。2 左室駆出率(left ventricular ejection fraction:LVEF)が低く、低流量の大動脈弁狭窄(aorticstenosis:AS)を評価する場合は、低用量ドブタミン負荷心エコーを行って、true severe ASとpseudo severe ASを鑑別する必要がある。3 LVEFが保たれた重症ASの15~30%程度が低流量(SVi≦35mL/m2)である。高齢者で左室サイズが小さく、左室肥大があり、高血圧患者の比率が高い患者群である。
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