増刊号 この検査データを読めますか?―検査値から病態を探る
Ⅲ 内分泌代謝疾患
5 コルチゾール高値を示した2症例《クッシング症候群》
小田桐 恵美
1
1前・東京女子医科大学病院中央検査部臨床検査科
pp.969-974
発行日 2012年9月15日
Published Date 2012/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103684
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Ⅰ.症例
1.【症例1】 58歳の女性
生来健康であった.2002年,健康診断で血圧測定したところ,高血圧220/110mmHgを指摘され,降圧治療を開始されたが,その後の詳細は不明であった.2005年,転居に伴い近医受診したところ,高血圧(170/90mmHg)に加え糖尿病(HbA1c10.9%),高脂血症を指摘され,内服治療を行ったがコントロールは不良であった.2003年頃から出現していた筋力低下,背部痛が徐々に悪化したため,2005年8月,他院を受診したところ満月様顔貌,中心性肥満,水牛様脂肪沈着を指摘された.
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