増刊号 この検査データを読めますか?―検査値から病態を探る
Ⅲ 内分泌代謝疾患
6 高血圧・低カリウム血症を呈した症例《原発性アルドステロン症》
藤田 恵
1
1東京大学医学部附属病院腎臓・内分泌内科
pp.975-980
発行日 2012年9月15日
Published Date 2012/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103685
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Ⅰ.症例
30歳の女性.
主訴:下腿浮腫,易疲労感.
現病歴:元来低血圧であったが,数か月前から上記訴えが出現したため,近医を受診したところ血圧140/100mmHgと上昇していた.血清カリウム(K)低値(2.5mEq/L),血漿アルドステロン濃度(PAC)高値(445pg/mL),血漿レニン活性(PRA)低値(0.15ng/mL/時),CT上,右副腎に16mm大の腺種を指摘された.原発性アルドステロン症が疑われ,確定診断および局在診断を目的に入院した.
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