疾患と検査値の推移
慢性閉塞性肺疾患における呼吸機能と血液ガスデータの変動
東條 尚子
1
1東京医科歯科大学医学部附属病院検査部
pp.1152-1157
発行日 2011年12月1日
Published Date 2011/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103387
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はじめに
慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease,COPD)は,タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入曝露することで生じる肺の炎症性疾患である1).WHOの推計によると,2020年には死亡の原因疾患(死因別死亡率)の第3位を占めるとする予測が公表されており2),国際的に,その予防,診断,治療の推進が課題となっている.本稿では,COPDの疫学と病態について解説し,次に実際の症例でみられた臨床検査値の変動およびその解釈について述べる.
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