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増刊号 緊急報告すべき検査結果のすべて―すぐに使えるパニック値事典
Ⅰ 生化学
クレアチンキナーゼ〔CK〕《クレアチンホスホキナーゼ〔CPK〕》
creatine kinase《creatine phosphokinase》
高木 康
1
1昭和大学医学部医学教育推進室
pp.774-775
発行日 2011年9月15日
Published Date 2011/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103283
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検査の概要
クレアチンキナーゼ(creatine kinase,CK)は,クレアチンリン酸とアデノシン二リン酸(adenosine diphosphate,ADP)からクレアチンとアデノシン三リン酸(adenosine triphosphate, ATP)を生成する酵素反応に関与し,特に筋肉中でのエネルギー代謝上極めて重要な役割を果たしている.M(muscle)とB(brain)の二つのサブユニットからなる2量体であり,分子量は82kDaである.細胞可溶性分画に存在するアイソザイム(MM,MB,BB)とミトコンドリア分画に存在するCKとがある.MMは骨格筋に,MBは心筋に,そしてBBは脳や平滑筋に多く存在する.このため,これら臓器が傷害されると血中に逸脱して高値となる.
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