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昨年,ギリシャのコルフ島で4月18日,19日に開催されたIFCC(国際臨床化学連合)のGeneral Conference(IFCC-GC)とそれに先立ち16日,17日に開催された学術部門会議(IFCC-SD-EC会議)に参加してきました.IFCC-GCは3年毎に開催され各国臨床化学会の代表やIFCC傘下のコミティー(Committee)やワーキンググループ(Working Group,WG)の主要メンバーが参加してIFCCの学術活動に関して過去を振り返り,そのうえでそれぞれのグループの今後の方針を決定する重要な会議です.この会議に参加するのは2回目で,初めての参加は2004年にチュニジアのスースで開催された会議に日本臨床化学会会長(当時)として参加いたしました.そのときは,IFCC-GCの重要な役割を本当には理解しておらず,ヨーロッパの代表的な高級リゾート地で開催されていたので,IFCC会員各国の指導者たちの顔合わせの親睦会議だと大きな認識違いを犯しておりました.実際は,IFCC-GCもそれに先立って開催されるIFCC-SD-EC会議も,もっと重要な役目を課せられている会議です.IFCC-SD-EC会議は,私を含めた6名の学術委員(SD-EC-member)と4名の関連組織(IRMM,NIST,JCTLM,企業代表)メンバー,計10名で構成されています.IFCC-SD-ECのメンバー(学術委員)は,就任時に担当するコミティーやWGを決められ,常日頃からその活動が適切に行われているかを見守っているのですが,IFCC-GC開催に先立って開催されるIFCC-SD-EC会議では,各コミティーやWGの活動についてヒアリングを行い,IFCC-SD-ECのメンバー相互協議でその方向性を是正したり,極端な場合は,活動グループ(コミティーやWG)の廃止を決定したりいたします.これらの決定をIFCC会員各国やコミティー,WGのメンバーに周知し意見を聴取する目的でIFCC-GCが開催される仕組みだったのです.現在,IFCCでは19の活動グループ(6コミティーと13WG)が動いておりますが,IFCC-SD-EC会議ではそれぞれの活動グループから約30分程度のヒアリングを行いますので,ほぼ2日間かかるのです.
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