技術講座 生理
―ステップアップのための画像診断入門・3―腹部領域のCT診断
磯田 裕義
1
,
有園 茂樹
1
,
嶋田 功太郎
1
,
柴田 登志也
1
,
富樫 かおり
1
1京都大学放射線医学講座画像診断学・核医学
pp.325-328
発行日 2010年5月1日
Published Date 2010/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102789
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新しい知見
マルチスライスCTとは,X線管球の対角にある検出器を体軸方向に複数並べたCTである.最近では256列以上の検出器列を有するマルチスライスCTも登場している.検出器が一つであるシングルスライスCTと比較して,単位時間当たりに撮像できる範囲が拡大できること,同一範囲を撮像する際には撮像時間が短縮できること,体軸方向の空間分解能が向上すること,従来と同等の画像を得る場合では被曝線量が低減できることが利点である.マルチスライスCTでは,3次元再構成画像の画質向上が著しく,臨床的有用性が高い.
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