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抗原性保持に有用な薄切標本保存法
河本 陽子
1
,
川原 清子
1
,
石渡 俊行
1
,
内藤 善哉
1
1日本医科大学病理学講座(統御機構・腫瘍学)
pp.239-241
発行日 2010年3月1日
Published Date 2010/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102765
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はじめに
パラフィンブロックを薄切後,室温に保存した未染標本を用いて酵素抗体法を行うと,抗原性が減弱することが近年,明らかとなり注目されている.これは,酵素抗体法の精度管理上,大きな問題となるとともに1,2),診断に影響を及ぼす可能性もある3,4).しかし,多くの施設では日常的にこのような保存方法が行われていると考えられる.本稿では,薄切した未染標本の抗原性保持に有用な保存方法を紹介する.
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