トピックス
μTAS技術を利用した新規全自動免疫測定装置
渡辺 光雄
1
,
荒井 由美
1
1和光純薬工業株式会社臨床検査薬事業部
pp.1503-1505
発行日 2009年12月1日
Published Date 2009/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102708
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はじめに
微細加工技術の進歩に伴い,ガラスやプラスチック基板上に抗体や抗原を極微量スポットしてプロテインアレイチップを作製し,抗原抗体反応を行う方法や,基板上に高精度の流路を形成し,混合反応や分離分析などの工程を集積化して行うマイクロトータルアナリシスシステム(micro total analysis system,μTAS)技術開発が進んでいる1,2).これらの分析技術により,測定の多重化,試薬・試料量の低減,測定精度の向上,測定の迅速化などが期待されており,臨床検査分野への応用が注目されている.
今回,μTASの技術を応用した全自動免疫測定装置“ミュータスワコー(R)i30”を開発した(図1).本稿では本測定装置の原理とその臨床応用について概説する.
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