ひろば
O-Toluidin法による血糖測定には580mμ付近の波長を!
山本 五郎
1
1国立京都療養所研究検査科
pp.702
発行日 1969年8月15日
Published Date 1969/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906506
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血糖検査は,保険点数の割に手間のかかる検査であったが,2-3年前よりO-Toluidin法を採用することにより,今まで検査に1時間を要していたのが,15分ぐらいに短縮され,また操作も簡単なものとなって,ようやく保険点数との間にバランスを保つようになった.
しかし,O-Toluidin法による血糖測定にも泣きどころといったものがないわけではない。第1に,糖液を水で稀釈した検量線と,標準血清を用いて作った検量線とが一致しないことであり,第2に溶血の影響,黄疸の影響がみられることであり,第3に遠沈して,血清または血漿を分離しなければならないことである.
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