技術講座 病理
神経内分泌腫瘍の細胞診
畠山 重春
1
,
和泉 智子
2
,
浅川 一枝
3
,
濱川 真治
4
1サイパソリサーチセンター
2サイパソリサーチセンター病理・細胞診
3日本医科大学附属病院病理部
4公立昭和病院臨床検査科
pp.719-726
発行日 2009年8月1日
Published Date 2009/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102501
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新しい知見
神経内分泌腫瘍(neuroendocrine tumor,NET)は全身に分布する神経内分泌細胞から発生することが知られるようになり,稀な腫瘍ではなくなっている.例えば乳腺から発生するNETの頻度は5~9.4%である.なお,従来良性腫瘍と考えられてきたカルチノイド(carcinoid)も現在では悪性腫瘍に分類されている.NETの確定診断には免疫組織化学的染色が必須であり,クロモグラニンA,シナプトフィジン,CD56,神経特異エノラーゼ(neuron specific enolase,NSE)がその代表的マーカーである.
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