新しい視点をさぐる 臨床検査のBlind Spots
内分泌細胞診
石束 嘉男
1
,
内野 修平
1
,
種田 修
1
Yoshio Ishizuka
1
1厚生中央病院産婦人科
pp.241-245
発行日 1978年4月10日
Published Date 1978/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205799
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内分泌細胞診は,細胞診の原点ともいうべきものであるが,欧米各国に比してわが国では十分に応用されていない感がある。本細胞診は,腫瘍細胞診に比べて特異な面が多く,その特性を十分にわきまえていないと,誤診のもとになるおそれがあり,これが一般に受け入れられがたい原因の一部でもある。そこで,今回はその問題点を洗い出し,それに対する対策を述べ,今後の応用面における初歩的な誤診をさけるように努めるとともに,各論的に無月経,排卵障害,切迫流産,あるいは子宮内膜異常の細胞診についても概略をのべることにする。
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