Laboratory Practice 〈遺伝子〉
LAMP法
保坂 憲光
1
,
納富 継宣
1
1栄研化学株式会社生物化学研究所第二部1チーム
pp.372-376
発行日 2009年4月1日
Published Date 2009/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102421
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はじめに
LAMP(loop-mediated isothermal amplification)法1)は遺伝子増幅法の一つである.LAMP法は遺伝子増幅時に6領域を認識するプライマーを用いているため特異性が非常に高いこと,鎖置換型DNAポリメラーゼを用いた増幅反応が等温で連続して進むこと,その増幅産物量が多いため増幅の有無を容易に確認することが可能である点が大きな特徴である.また,RNAの増幅はDNA増幅試薬に逆転写酵素を添加しておけば,ワンステップで行うことも可能である2).
本稿では,LAMP法を実験に用いるうえで問題になる“反応を行う際の注意点”を,DNA増幅試薬キットとプライマーセットを例として示す.続いて各自が目的とする標的遺伝子を検出するために必要な,“プライマーの設計”,“増幅反応条件の決め方”,“検出結果の判定”について述べる.
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