増刊号 これから広がる生理検査・新たにはじまる生理検査
J 最新機器解説超音波診断装置
睡眠時無呼吸障害検査装置
睡眠評価装置 スリープテスタ LS-300
フクダ電子株式会社
pp.1186
発行日 2008年9月15日
Published Date 2008/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102246
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慢性心不全患者のうち,チェーン・ストークスパターンを呈する中枢性無呼吸(Cheyne-Stokes respiration-central sleep apnea,CSR-CSA)を合併する率は40%ほどあると言われている.CSR-CSAを説明する一つの発生機序として,心不全による心拍出量の低下が循環時間の遅延を招き,その結果,換気応答の遅れが低呼吸と過換気を周期的に繰り返す異常呼吸につながると言われている.閉塞型無呼吸(OSA)と同様に周期的な異常呼吸の影響を受けて心拍数,血圧は変動を示し,これがもともと低下している心機能をさらに低下させる一因になると言われている.また,慢性心不全に無呼吸が合併したときの生命予後は悪いとの報告もある.
睡眠時無呼吸低呼吸症候群(SAHS)は,呼吸・循環のさまざまな因子が相互に関係していることから,SAHSを診断するにおいては多方面からの生体情報を収集することが重要である.現在,開発されている睡眠時無呼吸症検査装置には多機能でかつ,循環器分野からもアプローチできるものがある.今回は,その一部を紹介する.
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